元日本代表の小笠原満男さんは長年鹿島アントラーズに所属し、2018年に現役を引退しました。小笠原満男さんは笑わない寡黙な選手ですが、Jリーグを代表する選手なのでこれまでに数々の伝説を残してきたそうです。
そこで今回は、小笠原満男さんの伝説や若い頃の活躍、現在の仕事について調査します。
小笠原満男の伝説とは?
小笠原満男さんの伝説は1998年に鹿島アントラーズ入団から始まりました。2006年夏からイタリアのメッシーナにレンタル移籍をした期間を除き、2018年まで1つのクラブに在籍してきました。Jリーグを代表する小笠原満男さんですが、これまでにどんな伝説を残してきたのでしょうか。小笠原満男さんの凄さや人物像が分かるエピソードを紹介していきます。
クラブ最多出場記録
鹿島アントラーズの顔ともいえる小笠原満男さんは525試合に出場し、この記録はクラブのフィールドプレイヤーとしての歴代最多記録となっています。小笠原満男さんが主戦場にしていたボランチと呼ばれるMFのポジションは比較的、選手寿命が長い場所でもありますが、525試合に出場ができたのは能力が優れていたというだけではなく、怪我をせず、コンディションをキープできていたことも大きく影響しているのではないでしょうか。
国内3冠達成
鹿島アントラーズはJリーグ屈指の強豪クラブとして知られており、これまでに19個のタイトルを獲得してきました。長い歴史の中でも鹿島アントラーズの伝説と言われるシーズンがJリーグ、天皇杯、ナビスコカップ(現:ルヴァンカップ)といった3つの大会で優勝した2000年です。
鹿島アントラーズはJリーグ史上初の国内3冠を達成したクラブで、当時、主力だった小笠原満男さんも偉業に大きく貢献しました。これまでに3冠を達成したのは鹿島アントラーズとガンバ大阪だけなので、どれだけ凄いことなのかが分かりますね。
約60mの伝説のロングシュート
小笠原満男さんは中盤の選手ながら攻撃力も兼ね備えている選手で、2005年にはリーグ戦30試合に出場し、11ゴールを記録しています。そんな攻撃力と守備力を兼ね備える小笠原満男さんは、2006年2月18日に行なわれた日本代表Vフィンランド戦で記録と記憶に残る伝説的なゴールを決めました。小笠原満男さんはフィンランド戦で57mも離れた位置からロングシュートを決めており、日本代表の最長ゴール記録にもなっています。
タイガーウッズ?
2020年5月20日、日本のレジェンドSBである内田篤人さんが小笠原満男さんにまつわるエピソードを紹介していました。内田篤人さんは過去のチームメイトなどにニックネームを付ける際に、小笠原満男さんをタイガーウッズと命名します。内田篤人さんがそのようなニックネームを付けたのは、自身の結婚式に小笠原満男さんが出席した際に、ご祝儀袋の表書きにタイガーウッズと書いていたことが理由だと明かしました。
また、悪ふざけをしてきたことに対して内田篤人さんは小笠原満男さんの席次カードにタイガーウッズと書いたそうです。
小笠原満男の若い頃の活躍は?
2010年代後半の小笠原満男さんはキャリアの晩年を迎えていたこともあり、ベンチからチームを支える役割が多くありました。しかし、それでも小笠原満男さんは2018年にキャリアの中で唯一獲得できていなかったAFCチャンピオンズリーグで優勝するなど有終の美を飾って現役を引退します。
既に引退してしまった小笠原満男さんですが、若い頃はどのような活躍をしていたのでしょうか。
MVP&ベストイレブン
小笠原満男さんは2000年に鹿島アントラーズで3冠を達成したメンバーの1人であることが有名ですが、これまでに個人タイトルをいくつも獲得してきました。3冠を達成した2000年には、小笠原満男さんはJリーグチャンピオンシップと天皇杯でMVPを獲得しています。
さらに、翌年の2001年には2年連続でJリーグチャンピオンシップMVPを獲得し、ベストイレブンに初選出されてました。また、小笠原満男さんは2001年から2005年まで連続でJリーグベストイレブンに選出されています。
初の海外移籍
小笠原満男さんは2005年にメッシーナからオファーを受け、移籍することを決断しますが、優勝争いをしていることもあり、1度は破談に終わってしまいました。しかし、2006年8月に小笠原満男さんはレンタル移籍という形でメッシーナに移籍し、2007年6月までプレーします。
しかし、小笠原満男さんは2006年10月21日のエンポリ戦で初ゴールを決めますが、それ以降は出場機会を得られず、ベンチ外となってしまいました。
16シーズン連続得点記録
小笠原満男さんは中盤選手でしたが、攻撃的なプレーも得意にしており、16シーズン連続で得点を決めてきました。しかし、この記録は2016年に途絶えてしまっています。
ただ、小笠原満男さんは得点力があるだけではなく、フリーキックなどのプレースキックも得意にしており、直接フリーキックを通算13ゴール決めており、歴代4位タイになっているようです。
また、3連覇を達成した2009年にJリーグ最優秀選手賞を受賞したり、日本年間最優秀選手賞も獲得しています。
小笠原満男の現在の仕事は?
小笠原満男さんは2018年に現役を引退しましたが、当時のチームメイトでもそういった予兆はなかったと発言しています。また、小笠原満男さんほどの選手であれば、引退試合などが盛大に行なわれそうですが、そういったことも断り、いつの間にかフィールドからいなくなってしまった印象がありますね。
そんな小笠原満男さんですが、現在はなんの仕事をしているのでしょうか。
テクニカル・アドバイザー
小笠原満男さんは引退後、鹿島アントラーズのアカデミー・アドバイザーを務め、現在はテクニカル・アドバイザーとなり、主にユースチームの指導に当たっているそうです。
鹿島アントラーズからは有望な選手が輩出されてきているので、クラブのレジェンドであり、多くのことを獲得してきた小笠原満男さんが若い年代を育成するのは適しているのかもしれないですね。
テクニカル・アドバイザーとなった小笠原満男さんは、ユースなどの若手選手にミスを恐れず、積極的にプレーすることを伝えているそうです。
まとめ
今回は小笠原満男さんの伝説や若い頃の活躍、現在の仕事について調査しました。
小笠原満男さんは若くから活躍し、様々なクラブ、個人タイトルを獲得してきて、現在は鹿島アントラーズのテクニカル・アドバイザーを務めています。
解説者やスポーツタレントになるのではなく、鹿島アントラーズの土台を支える仕事に就いているのは、小笠原満男さんらしいのかもしれないですね。